まずはこの曲を聴きながらどうぞ

ニューヨークでの生活に必要な知識や習慣について、あまり知られていない情報を中心に詳しく話ししたいと思う。

  • 飲料水のこと

ニューヨーク市内では、飲料水は基本的に安全で飲用可能だ。市の水道局は、毎年水質検査を実施しており、安全基準に適合していない場合は、必要な措置を取っている。

市内の飲料水は、クロロホルムや三酸化塩素などの消毒剤が使用されているため、水の匂いや味には少し違和感を感じる場合があるが、これは消毒剤の影響であり、水質には問題ないとされる。

ただし、時期によっては水道管の修繕や水の流れの変化により、水が濁ったり変色したりすることがある。この場合は、水道局に連絡して、状況を確認することを勧める。

また、市内には多くの飲料水販売機がある。販売機からは、ミネラルウォーターや炭酸水、スポーツドリンクなど、様々な種類の飲料水が購入できる。

さらに、市内の多くのレストランやカフェでは、氷水や水道水が提供される。これらの場合も、基本的には市の水道水を使用しているため、安全だが、万が一に備えてミネラルウォーターや炭酸水などを注文することもできる。

レストランで水を頼むと、「Tap water(無料)」か「Bubble water(有料)」か聞き返されると思うので、好きな方を頼めばいい。

  • チップの習慣

ニューヨークでは、サービス業やレストラン、バーなどではチップを渡すことが一般的な習慣だ。チップは、サービスに対する感謝の気持ちを示すために渡される。「アメリカ=チップ」みたいに考えられがちだが、サービスが悪ければ渡す必要もない。渡さないと「何か問題でもありましたか?」と聞かれるかもしれないが、思った通りの事を伝えれば良い。

レストランやバーでは、チップは消費税を含めた合計金額の約15〜20%が目安とされている。ただし、食事の味やサービス内容によっても変わるため、自分で相場を把握しておくことが大切だ。また、カウンターサービスであれば、チップを渡す必要はない。

タクシーやドライバーの場合も、チップを渡すことが一般的な習慣である。タクシーの場合は、メーター表示の金額に加えて約15%のチップを渡すことが一般的である。また、ホテルのベルボーイやルームサービスの場合も、チップを渡すことが一般的だ。

チップは現金で渡すことが一般的だが、レストランなどで支払いをする際には、クレジットカードのレシートにチップを記入し、金額を合計することでチップを支払うことができる。

  • 服装

ニューヨークは、多様な文化が混在する都市で、ファッションスタイルも多種多様である。基本的には、自分が快適に過ごせる服装であれば問題ないが、場所やシチュエーションによっては、服装に注意する必要がある場合もある。

ビジネスシーンでは、男性はスーツやジャケットを着用し、女性はパンツスーツやドレスなどのビジネスウェアを着用することが一般的だ。ただし、業種や企業によって異なるため、事前に確認することが必要である。

日常の街歩きや観光では、快適な服装で過ごすことができる。スニーカーやジーンズ、Tシャツなどのカジュアルウェアが一般的だが、寒い季節には防寒対策が必要で、コートやブーツなどを着用することを勧める。特に冬は雪が降ることもあるので、それなりの寒さ対策が必要だろう。

夜のレストランやバーでは、ドレスアップした服装を着用することが一般的である。男性はジャケットやスラックス、女性はドレスやスカートなどのきれいめな服装を着用することが多い。

また、宗教的な場所や公共施設では、膝や肩を出さない服装や、ヘッドカバーや帽子を脱ぐように求められる場合がある。これは、礼儀作法の一環として尊重することが大切だ。

最後に、夏場はとても暑いため、軽い素材の服装を着用することを勧める。特に地下鉄の駅構内は非常に暑く、電車やバスの中では、必ずしも冷房が効いているとは限らない。

治安に関して

ニューヨークは世界有数の大都市であり、治安の問題も一部で報告されている。しかし、近年では、犯罪率が低下しており、多くのエリアで安全に過ごすことができる。ただし、一部の地域では治安の悪さが指摘されているため、特に夜間には注意が必要である。

一般的に、ニューヨークで安全に過ごすためには、以下のことに注意することが重要だ。

  1. 夜間の外出は控える ニューヨークでは、夜間には少なからず治安が悪化する場所があある。特に、人通りの少ないエリアや公園、地下鉄の駅などは避けることが望ましい。また、夜間には女性が一人で歩くことは避け、複数人で行動することを勧める。

  2. 観光地でも警戒を怠らない 観光地でも、盗難や詐欺の被害に遭うことがある。特に、観光客が多く集まる場所や地下鉄、バス、タクシーなどでも注意が必要だ。財布やスマートフォン、カメラなど貴重品は、盗難される可能性があるため、手元に置かず、胸ポケットやバッグの中にしまう。

  3. 911に電話する 緊急事態が発生した場合は、ニューヨーク市内では911に電話して警察や救急車を呼ぶことができる。また、警察が巡回しているエリアや、パトロールカーが近くにある場所に行けば、助けを求めることができる。

僕が住んでいた頃のニューヨークは、今より治安が悪かった。それでも、ジュリアーニ元市長がかなり犯罪を抑えてくれて、ハーレム辺りでも夜中に歩けるほどだった。ニューヨークで安全に過ごすためには、周囲の状況を把握し、注意深く行動することが大切である。日本の常識は通じない。でも、一般的には安全なエリアが多く、日常生活に支障をきたすほどの治安の悪さではない。

住みやすい地域は?

ニューヨーク市内には、様々な地域があるが、住みやすい地域としては以下のような場所が挙げられる。

  1. ブルックリン ニューヨーク市内で最も人気のある地域の一つで、家賃が比較的安いことや、ステキなレストランやカフェ、パークが多いことが魅力的である。また、公共交通機関が充実しており、マンハッタンへのアクセスも便利だ。家賃が比較的安いとは言え、「マンハッタン内に比べると」という意味で、マンハッタンに近いエリアは人気なので家賃は高い。奥に入って行くほど安くはなるが、治安も悪くなる。

  2. クイーンズ ニューヨーク市内でも比較的住みやすい地域として人気がある。住宅事情が豊富で、家賃が安いことが特徴的だ。また、多様な文化が混在しており、美味しい食べ物や文化的なイベントなどが盛んであるが、ブルックリンと同じで、マンハッタンに近いほど家賃は高く、奥に入るほど安くはなるが治安も悪くなる。

  3. アッパーイーストサイド マンハッタンの中でも住みやすい地域の一つで、セントラルパークに近く、公共交通機関が充実している。また、スーパーマーケットやレストランが多く、子育てにも適しているとされている。

  4. ハーレム マンハッタン北部に位置し、物価が比較的安いことが魅力的である。また、アポロシアターやスタジオミュージアムなど、カルチャーシーンも充実している。先に述べたように、今ではハーレムもだいぶ綺麗になって治安も良くなってきた。昔は銃声を聞くことなど日常茶飯事だったが。

  5. パークスロープ ブルックリンに位置し、公園やレストランが多く、家族で住むにも適した地域とされている。また、家賃はやや高めですが、住みやすい環境が整っている。この辺りが先に述べたブルックリンの入り口付近。

以上が、ニューヨーク市内で住みやすい地域の一部である。ただし、自分に合った地域を選ぶためには、交通の便や周辺環境、家賃や治安などを比較し、自分に最適な地域を選ぶことが大切だ。

アパートを借りるには?

ニューヨークでアパートを借りるには、いくつかのステップが必要である。以下に、アパートを借りるための基本的な手順を紹介しよう。

  1. 予算の決定 ニューヨーク市内では、物価が高いため、予算の設定が重要である。アパートの賃料に加え、光熱費やインターネット代など、生活費全般を考慮して、月々の支出予算を決定する。

  2. 検索 物件を探す際には、不動産会社や不動産仲介業者のウェブサイトやアプリ、クラシファイド広告、SNSなどを活用し、希望するエリア、間取り、家賃範囲などを指定して検索する。または、住みたい近所を歩いていると、アパートの建物に「賃貸者求む」みたいな張り紙がしてある場合もあるので、思い切って電話しても良いだろう。

  3. 見学 気になる物件が見つかったら、不動産会社や不動産仲介業者に見学の申し込みをする。見学には、賃貸契約をする場合の条件や注意事項、物件の状態などを確認するため、詳細に注意しながら行う。

  4. 申し込み 気に入った物件があれば、申し込みをする。申し込みには、賃貸契約書に署名する必要がある。また、身分証明書や収入証明書、保証人が必要な場合もある。

  5. 審査 申し込みが受理された場合、不動産会社や不動産仲介業者から審査が行われます。審査には、収入や職歴、クレジットスコアなどがチェックされ、審査に通ると契約が成立する。

  6. 契約 契約が成立すると、賃貸契約書に署名し、敷金や礼金、初回の家賃を支払う。契約には、退去時の条件や家賃の値上げに関する規定などが明記されているため、よく確認しておく必要がある。

ニューヨークの賃貸物件において、敷金と礼金は一般的な費用の一部として課される場合があルガ、敷金と礼金については法律によって定められた上限額があり、多額な敷金や礼金を要求されることは法律で禁止されている。

具体的には、ニューヨーク州法では、敷金の上限額は1ヶ月分の家賃と定められている。また、礼金については法律で定められた上限額はありませんが、一般的には1ヶ月分の家賃が上限とされている。僕の経験で礼金を請求されたことはない。確か、Bondと呼ばれる「敷金」のみだった気がするが。

ただし、物件や地域によっては、敷金や礼金が上限を超えることがある。その場合は、不動産会社やオーナーと交渉することで、支払い金額を減らすこともできます。また、敷金や礼金を支払う場合は、契約書に明記された条件をよく確認し、返金条件や利息の支払いについても注意しておく必要がある。

また、敷金や礼金以外にも、物件によっては仲介手数料や修繕費用など、その他の費用がかかる場合がある。賃貸物件を探す際には、契約にかかる費用や条件についてよく確認し、納得できる条件で契約を結ぶようにしましょう。

銀行口座の開設方法は?

ニューヨークで銀行口座を開設する場合は、以下の手順を実施する必要がある。

  1. 銀行の選定 まずは、自分が利用したい銀行を選ぶ。ニューヨークには多くの銀行があるが、手数料やサービス、ATMの利用範囲などを比較し、自分に最適な銀行を選ぶことが大切だ。

  2. 必要書類の準備 銀行口座開設の際には、本人確認書類や住所証明書、収入証明書などの書類が必要だ。パスポートや免許証などの身分証明書を用意し、住所証明書としては、光熱費の請求書などが使える。

  3. 銀行口座開設の申請 選んだ銀行のホームページから、オンライン申請を行うことができる場合もある。また、銀行の店舗に直接足を運び、口座開設の申請を行うこともできる。申請時には、必要書類を提出し、口座の種類や振込先などを指定する。

  4. 審査 銀行は、口座の申請内容を審査し、申請者が銀行口座を開設することができるかどうかを判断する。審査には数日から数週間かかる場合がある。

  5. カードや通帳の受け取り 審査が通ったら、銀行からカードや通帳が送られてくる。通帳には、残高や取引履歴が記録される。また、カードを使用することでATMからの入出金や決済が可能になる。

ニューヨークでは、チェックブックの使用はまだ一般的である。特に、不動産や車の購入、住宅ローンの返済、またはビジネス取引など、高額な取引には、チェックブックが使用されることが多い。

また、電子決済の利用が進んでいるにも関わらず、個人間での支払いにもチェックブックが使われることがある。例えば、友人との共同購入や、家賃や光熱費の支払い、自動車の保険料の支払いなどが挙げられる。

ただし、最近ではスマートフォンやオンライン銀行などを利用して、電子的にチェックを送信することもできるようになってきている。これは、紙のチェックを送信するよりも手軽で、また、早く処理されるため、便利である。

しかし、依然として多くのビジネスや取引においては、チェックブックが使用されることが多いため、ニューヨークで長期間滞在する場合には、チェックブックを用意しておくことがお勧めだ。

因みに、現在人気がある銀行は?

ニューヨーク市内には多くの銀行があり、それぞれ特色があるが、現在人気がある銀行としては以下のようなものが挙げられる。

  1. Chase Bank アメリカ最大の銀行の一つで、ニューヨーク市内にも多くの支店を展開している。手数料が安く、24時間営業のATMやオンラインバンキングサービスなどが充実していることが人気の理由である。

  2. Citibank 世界規模で展開する大手銀行の一つで、ニューヨーク市内にも多くの支店を持っている。海外送金手数料が安いことや、デビットカードやクレジットカードが充実していることが人気の理由だ。

  3. Bank of America 全米で多くの支店を持つ銀行の一つで、ニューヨーク市内にも多数の支店がある。手数料が安く、オンラインバンキングサービスやスマートフォンアプリが充実していることが人気の理由だ。

  4. TD Bank ニューヨーク市内にも多数の支店を持つ銀行で、日本語対応のATMやカスタマーサービスが充実していることが人気の理由だ。また、土日も営業していることが特徴的である。

  5. Ally Bank オンラインバンキングに特化した銀行で、ニューヨーク市内に支店はないが、手数料が安く、高金利の預金口座が充実していることが人気の理由である。

以上が、現在ニューヨーク市内で人気がある銀行の一部だが、自分に合った銀行を選ぶためには、サービスや手数料、ATMの利用範囲などを比較し、自分に最適な銀行を選ぶことが大切だ。

電圧とコンセント

ニューヨークの電圧は、日本と同じ100Vではなく、120Vになる。また、コンセントの形状も異なるため、アダプターが必要になる。日本からの持ち込み品や電化製品を使用する場合は、電圧変換器やプラグアダプターが必要になる場合がある。

以上が、ニューヨークでの生活に必要な知識や習慣に関する情報である。異文化に対する理解を深めるためにも、これらの情報を参考にして、楽しく充実したニューヨーク生活を送っていただければ幸いである。